豊島区上池袋 – ビル解体
東京都豊島区上池袋にて、ビル解体工事を行いました。
現地調査時の写真ですが、この狭さが伝わりますでしょうか。中野区の木造解体もそうでしたが、こちらは文字通りの足場を立てることができない案件です。作業環境も前面道路幅4m未満、目の前が交差点、明治通りで交通量が多い、おまけにバス停ありとなかなかのものでした。当然ですが、階上解体用の重機も楊重できないので、ほとんど手壊しとなります。
1階部分は倉庫として利用されていたみたいです。2階以降は昔ながらの住居というような印象でした。懸念していたアスベストもレベル1、レベル2の吹き付け等はなく、内装解体に関しては通常通り進めることができました。弊社では、残地処分込みでも承っております。
解体作業中の風景です。1階に設置したエアコンプレッサーからホースを送り、手作業で斫っていきます。かなりの騒音と振動が発生するので、本来は使いたくないのですが、作業環境から使わざるを得ませんでした。コロナ禍ということもあり、「テレワークができない」「毎日毎日うるさい!」等のクレームは発生してしまいましたが、毎日同じところを作業するわけではないこと、作業場所は徐々に後退していくこと、テレワークの時間をヒアリングし、作業時間を考慮すること、連続作業をしないこと、当該箇所の防音シートを二重にして対策したことなどを説明させていただき、最終的にはご容赦していただけました。
2階以降も基本的に床は手作業で斫り、外壁は転倒工法になります。技術を要する作業ですが、作業時の粉塵が少なく、小スペースで作業を進めることができます。コンクリートガラは一階に集積し、最後に重機とダンプカーで搬出します。
ガラ集積と地中障害を探っている最中の写真です。場所柄もありますが、レンガなどのごみが多く出てきました。今回はありませんでしたが、大空襲時の燃え殻や防空壕が出てくることもあります。整地作業は天地返し後に均していきます。
今回は隣家ご協力のもと、事前に家屋調査を入れております。ブルーシートは建物がなくなったことにより、隣家が雨風にさらされるのを防ぐためです。工事外の作業だからと放置したりはいたしません。
今回も半年近くに及ぶ工事で事故はなく、無事に工事を終えることができました。
弊社では、このような重機を使うことが困難な現場も対応しています。解体工事だけではなく、外構工事や舗装工事なども承っております。些細なことでもお気軽にお問い合わせください。